記述問題の基本テクニック|中学受験の記述問題は「型」で解ける

中学受験の記述問題は「型」で解ける

記述問題が苦手な子は多いですが、原因はとてもシンプルです。
それは「書き方を知らない」ことです。

多くの子は、「センスがない」「国語が苦手だから」と思い込んでいますが、実際はそうではありません。
正しい手順を知らないまま、いきなり書こうとしているだけです。

逆に言えば、正しい順番と型を身につければ、誰でも一定レベルまでは必ず書けるようになります。

この記事では、現場で実際に指導している方法を、できるだけシンプルに解説します。


結論:やることは5つだけ

まず全体像です。記述問題でやることは、この5つに集約されます。

  • まず一言で答える
  • 理由やできごとを足す
  • 型に当てはめる
  • 字数から逆算する
  • 本文の言葉を使う

この順番で考えるだけで、答案は一気に安定します。


① まず「一言」で答える

ここが最も重要です。

記述が苦手な子ほど、いきなり長く書こうとして失敗します。
そうではなく、最初にやるべきことはたった一つです。

「結局、何が答え?」

これを一言で言わせてください。

例:
「なぜ主人公はうれしかったのか」

→「認められたから」

これで十分です。
最初はこれ以上書かなくて構いません。

この“一言”がズレていると、どれだけ長く書いても不正解になります。
逆にここが合っていれば、あとは足していくだけです。


② あとから「足す」

次にやることはシンプルです。
さきほどの一言に、説明を足します。

足す内容は2つだけです。

  • 何があったか(できごと)
  • なぜそう思ったか(理由)

例:
「認められたから」
→「先生に努力を認められたから」

これだけで、一気に答案らしくなります。

ここで大事なのは、「ゼロから書かない」ことです。
必ず一言をベースに広げていきます。


③ 型に当てはめる

記述は自由作文ではありません。
実は、よく出る“型”がほぼ決まっています。

覚えるのは次の2つで十分です。

■ できごと+気持ち
「〜ということがあり、〜と思ったから」

■ 理由+筆者の意見
「〜だから、〜と考えている」

この型に当てはめるだけで、文章が自然と整います。

多くの子は「どう書けばいいかわからない」と言いますが、
それは型を知らないだけです。

型があれば、迷いはなくなります。


④ 字数から逆算する

ここも得点を安定させるポイントです。

「50字以内」と言われたとき、何となく書いていませんか?
実は、字数はヒントです。

→「どれくらい書けばいいか」を示しています。

目安は以下です。

  • 30字 → 要素1つ
  • 50字 → 要素2つ
  • 80字 → 要素2〜3つ

つまり、50字なら「理由を2つ書く問題だな」と判断できます。

この視点があるだけで、書きすぎ・書き不足がなくなります。


⑤ 本文の言葉を使う

最後のポイントです。

「文章中の言葉を使って答えなさい」と書かれている場合、
答えはほぼ本文の中にあります。

ここでやることは1つです。

自分で作らないこと。

本文の言葉を拾って、つなげるだけです。

イメージは「コピペして組み立てる」です。
これを意識するだけで、正答率は大きく上がります。


具体例で確認

問題:
「なぜ主人公は安心したのか。50字以内で答えなさい」

手順はこうです。

① 一言
→「助けてもらえたから」

② 足す
→「友人に助けてもらえたから」

③ もう一つ足す(50字=2要素)
→「困っていたときに友人に助けてもらえたから」

これで完成です。

難しく考える必要はありません。
やることはすべてこの流れの中にあります。


よくある間違い

記述が苦手な子には共通点があります。

  • 長いだけで中身がない
  • 自分の感想を書いてしまう
  • 本文にないことを書く

これらはすべてNGです。

記述問題は「作文」ではありません。
本文に書いてある内容を、整理して書く問題です。

ここを勘違いすると、点数は安定しません。


保護者の方へ

ご家庭で教える場合、難しいことをする必要はありません。

意識してほしいのはこの2つだけです。

  • 「一言で言うと?」
  • 「何があったから?」

この声かけを繰り返すだけで、子どもは自然と書き方を覚えていきます。

逆に、「ちゃんと書きなさい」「もっと詳しく」といった抽象的な指示は逆効果です。

シンプルに、順番通りに導いてあげることが大切です。


まとめ

記述問題はセンスではなく技術です。

  • 一言で答える
  • あとから足す
  • 型に入れる
  • 字数で考える
  • 本文を使う

この順番を守れば、答案は必ず安定します。

まずは「一言で答える」ことから始めてください。
ここがすべてのスタートです。


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