中学受験国語の解き方|傍線部を一文に伸ばす読解テクニック
傍線部を一文に伸ばす読解テクニック
中学受験の国語では、文章をただ読むだけでは正解にたどり着けない問題が多くあります。
特に頻出なのが、次のような設問です。
傍線部①とはどういうことですか。説明しなさい。
このタイプの問題で結果を分けるのが、読み方の精度です。
その中でも非常に重要なのが、傍線部を一文に伸ばして読むというテクニックです。
傍線部を一文に伸ばすとは何か
問題文では、解答の手がかりになる部分に傍線が引かれています。
例えば次のようなケースです。
設問
傍線部①「生態系サービス」に入ってしまいます。とはどういうことか説明しなさい。
このとき、多くの受験生は傍線部①の部分だけを見て考えてしまいます。
しかし、この一部分だけでは意味が不十分な場合がほとんどです。
言葉の定義や背景が省略されているため、正確に理解することができません。
一文に伸ばすと見えるものが変わる
では、傍線部を文の最初から最後まで伸ばして読んでみます。
そうすると①「生態系サービス」に入ってしまいます。
このように一文全体で読むことで、直前にある言葉が見えてきます。
この例では「そうすると」という言葉です。
この一語が、解答の方向性を大きく左右します。
指示語に注目する
「そうすると」は指示語です。
指示語とは、前の内容を受けている言葉です。
つまり、この場合は
「そうすると」と書かれている前の内容が原因や理由になっている
ということになります。
したがって、この設問を解く際には
・「そうすると」が何を指しているのか
・その前にどのような内容が書かれているのか
これを確認する必要があります。
このように、傍線部を一文に伸ばすことで、答えの根拠となる部分に自然と目が向くようになります。
なぜ中途半端な位置に傍線が引かれるのか
ここで一つ考えてほしいことがあります。
なぜ問題では、文の途中という中途半端な位置に傍線が引かれているのでしょうか。
理由は明確です。
問題作成者が、答えをそのまま抜き出せないようにしているからです。
もし文全体に傍線が引かれていれば、前後の内容をそのまま書けば正解になります。
しかし、それでは思考力を測る問題にはなりません。
あえて途中で切ることで
・前後の文脈を読む力
・関係性を理解する力
を試しているのです。
一文に伸ばすことで見えるヒント
傍線部を一文に伸ばすと、次のようなヒントが見えてきます。
・指示語
・理由を表す表現
・対比関係
・接続語
例えば
しかし
つまり
だから
一方で
といった言葉は、文章の構造を示しています。
これらを見落とすと、正しい方向で考えることができません。
逆に言えば、これらに注目できれば正答率は大きく上がります。
誰でもできる基本テクニック
傍線部を一文に伸ばすという作業は、特別な知識がなくてもすぐに実践できます。
しかし、この基本ができていない受験生は非常に多いです。
よくある間違いとして
・傍線部だけを見て考える
・文の途中から意味を取ろうとする
・なんとなく答えを作る
といったものがあります。
これでは安定して得点することはできません。
正しい手順
次の手順を意識するだけで、読み方は大きく変わります。
① 傍線部を一文に伸ばす
② 指示語や接続語を確認する
③ その前後の理由や関係を探す
この流れで考えることで、答案の精度が安定していきます。
まとめ
中学受験の国語では、傍線部を一文に伸ばすことが基本かつ重要なテクニックです。
傍線部だけを見るのではなく
文全体を読む
指示語を確認する
ヒントとなる言葉を探す
この習慣を身につけることで、読解問題の正解に近づくことができます。
特別な才能は必要ありません。
正しい読み方を身につけることで、国語は確実に伸ばすことができる教科です。
まずは一文に伸ばして読むことから実践してみてください。

